4/28(木)のまちの保健室

 人との出逢いで、考え方、生き方、そして人生が変わることがあります。
 新学期になり、弱小男子バレー部に新しい先生が来ました。この先生は、女子バレーチームにも負けてしまう弱小男子バレー部に魔法をかけました!「お前たち、すごいぞ!」「めざせ1勝!」「1セットだけでも良く取った!」バレー部新聞を発行し、弱小男子バレー部員にこれらのメッセージを伝え続けました。そして、女子バレーチームに勝つ日が訪れました。もちろん、この日のバレー部新聞の見出しは、「祝!女子チームに初勝利♪やればできるんだ!お前たち!」 

 昨年までは、部活というのは名ばかりで、部員は試合ができる6名にも足らず、幽霊部でした。
もちろんバレー部に所属している生徒は、部活動を楽しいと感じたこともなく、部室をサボる場所に活用するぐらいにかメリットを感じることはありませんでした。でも、1勝した今の男子バレー部には、放課後の体育館で大きな声を出し猛練習してる姿があります。そこには、部員たちにバレー部新聞を発行する先生も一緒に汗を流しています。
 先生が弱小バレー部員にかけた魔法とは、チームができたことを可視化したことです。他者への期待値がその後の成長を決定づける大きな要因のひとつになるとアメリカの教育心理学者、ローゼンタールは発表しました。心理学用語では、これをピグマリオン効果と言います。ぜひ、日々の生活の中にピグマリオン効果を活用してみてはいかがでしょうか?
 このお話は、本日参加いただきましたみなさまの中から出ましたお話に、脚色したストーリです。きっとこのバレー部の男子部員は、新しく来たバレー部の先生との出逢いで、とても素敵な想い出を作ることになり、後の人生にも大いにこの時期の経験が役に立つことでしょう!

 

 次回のまちの保健室は、5月11日(水)10時です。それでは、楽しい想い出作りができるGWになりますことを祈っています♪