9/21(水)のまちの保健室

 八方塞がりとは、どの方角に向かって事を行っても、不吉な結果が予想されること。また、どの方面にも差し障りがあって、手の打ちようがないことを言います。人生長く生きていれば、誰だって「今って最悪な時期だな」とか「万策尽きた」と思うことはあるはずです。
 人はこの八方塞がり状態になったときに、「私は悪くないもん」と自己主張が強くなっていたり、「どうして私ばっかり?」と周囲を責めていたり、誰かれ構わず「私ムリ、何とかして~」とSOSを出しまくったりしてしまうものです。
 これらに共通するのは、八方塞がりが「自分の問題だ」と自覚していないことだと思います。八方塞がりのときは、前を向いて進もうというモチベーションがなくなってくるものです。そうすると、どんどん行動は鈍くなり、ネガティブ感情が敏感になってきます。こうなるとずーっと頭の中が、グルグルと悪いことを考えて悲観してしまう、負の連鎖に入ってしまいます。
 たとえば、犬は将来いつ死ぬかを思い悩んでうつむいていますか?飼い主との関係性に悩んで、飼い主を避けたりしますか? 八方が塞がっていない人は、先のことや相手のことを気に病んでいないところが、犬との共通点だと思います。えっ、犬と一緒にするな…と、お怒りになられるかも知れませんね。気に障られた方には、大変申し訳ありませんでした。では、秘策をお伝えしましょう。
 人は、誰でも八方塞がっていると考えてみてください。八方とは四方と四隅のこと。東・西・南・北と北東・北西・南東・南西の八つの方角です。まさに、どこを見ても壁ばかり…、「う~ん、もう最悪」
 こんな時は、上を見上げてみてください。みんなに平等に大きな空が広がっています。八方は塞がっていても、空はどこまでも繋がっています。この空は、宇宙とも繋がっています。
 実は、八方が塞がっているとあなた自身が思い込んでいるだけで、頭上がフリースペースだと
いうことが見えていないだけなんです。八方が塞がってうつむくことが多くなれば、尚更、空の存在には気づきにくいですよね。
 空を見上げるということは、顔を上げるということです。この顔を上げる行動こそ、次のステージに向かう切っ掛けになるのです。当たり前のように口にする白米に感謝し、まちの保健室の仲間に出逢えたことに喜びを感じ、今日一日、家族全員が無事に帰宅できていることに幸せを感じれるようになれると、いつの間にか、八方の扉は開いているかも知れません。
 まだ見ぬ未来や将来より、まずは今の自分の目の前にある幸せを見つけて感謝してみてはいかがでしょうか?

 次回のまちの保健室は、10月6日(木)10時スタートです。みなさん、お待ちしてますね!